コラーゲンの経口摂取の意味
「コラーゲンを口から食べても、アミノ酸に分解されるだけで身体には吸収されない」「肌が潤うのは気のせいだ」なんていう議論を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。なかなか科学的なコラーゲン効果の証明が出来ていなかったことが理由として挙げられます。
その後研究が進むにつれて、近年では今までの「コラーゲンはアミノ酸でしかない」という概念を翻す研究結果が報告されるようになりました。実際私たちは1年半という期間をかけ様々なコラーゲンを飲み比べしてきましたが、肌の乾燥解消・潤い・ハリ等々沢山のコラーゲン効果を実感しました。
また、美肌効果を実感できるのは通常の「コラーゲン」よりも、「コラーゲンペプチド」の口腔摂取のようがより良いということです。
コラーゲンペプチドについてはコラーゲンペプチドとはで詳しく解説していますが、簡単に言えばコラーゲンペプチドとは、分子量を小さくして体への吸収を高くしたものです。美容商品として手に入るコラーゲンドリンクなどは、ほとんどがこのコラーゲンペプチドを使ったものです。
通常のコラーゲンでも、全く無意味ではなく研究によって一部は体に取り込まれることが分かってはいるのですが、一番効果を実感できるのはコラーゲンをあらかじめペプチド化した、「コラーゲンペプチド」です。今回飲み比べをしたコラーゲン13種類は、全て低分子化コラーゲン「コラーゲンペプチド」を使用したものです。
決して無意味ではない!コラーゲンペプチドの経口摂取
通常のコラーゲンやゼラチンを口から摂取すると、胃や腸で消化されたのち、アミノ酸やペプチドに分解されます。そしてその後、身体へ吸収されていきます。
コラーゲンペプチドは、通常は胃腸で消化されペプチド化されるものが、すでに人工的にペプチド化して小さい断片にしたものです。通常のコラーゲンよりも身体への吸収力が高いので、より効果が実感できます。
経口摂取後、腸から吸収されたコラーゲンペプチドは血液中に入り、身体中に行き渡ります。そして身体のあちこちの繊維芽細胞を活性化していきます。
細胞を活性化することで皮膚の代謝を盛んにするなど身体への様々な働きをしてくれ、(関連記事:コラーゲンの効果)それだけでなく、コラーゲンの合成も盛んにするので加齢により衰えたコラーゲン合成機能を補います。
コラーゲンは年齢と共に自分でつくる量が減少すると研究でわかっているので、コラーゲンを飲むことによって体内のコラーゲン合成量が増えるというのは嬉しい作用です。
ここで勘違いしないでおきたいのは、経口摂取したコラーゲンペプチドは、それがそのままコラーゲンの材料になるのではない、ということです。
コラーゲンペプチドは繊維芽細胞や軟骨細胞を活性化させ、コラーゲンの合成を盛んにすることでそれが効果として現れるのです。つまり細胞へ働きかける事でお肌をぷるぷるにしたり、若い元気な身体をつくるのを支えてくれているのです。
コラーゲンを食べても無意味だ、などという説は2009年ごろより盛んになったコラーゲンの研究結果により覆されています。美容に健康に、コラーゲンにはまだまだたくさんの可能性が眠っています。