コラーゲンペプチドとコラーゲンとの違い
コラーゲンはたんぱく質の一種で、口に入れるとそのまま吸収されるのではなく、アミノ酸やペプチドのように小さい断片に分解されます。
ペプチドはたんぱく質よりはるかに小さいので血液中を自由に循環でき、体へ吸収されやすい特徴があります。もともとの「コラーゲンペプチド」の意味は、このようにコラーゲンが体に吸収されるときの名前として使われていたものです。
ところが、最近言われる「コラーゲンペプチド」の意味は、ゼラチンを加水分解して低分子化したものを言うことが多いです。
【コラーゲンをペプチド化したもの。】
=コラーゲンより分子量が小さく、吸収されやすい。
通常のコラーゲンも、口に入れると一部はペプチドとして体へ吸収されるということが分かっています。でも、コラーゲンペプチドはもともとペプチド化されているので、より吸収されやすく体への効果も表れやすい、と言われています。
近年ではメーカー独自の製法により、コラーゲンペプチドよりさらに小さい分子量のコラーゲンを配合するコラーゲンドリンクも登場しています。
■↓コラーゲンペプチドより小さい分子量のコラーゲンを使っているドリンク↓
・アスタリフトドリンク/富士フィルム
・アミノコラーゲンEX/明治
・HTCコラーゲンドリンクテンスアップEX/ファンケル
上記のコラーゲンドリンクは、メーカー独自の製法により一般的な低分子コラーゲン(コラーゲンペプチド)よりも小さい分子量のコラーゲンを使用しています。
コラーゲンペプチドの摂取量
コラーゲンの量は各商品ごとに違いますが、コラーゲンペプチドを1日にどの位摂取すると効果が表れるのでしょうか?
骨や関節に役立てるには | 1日10,000mg (10グラム) |
肌に役立てるには | 1日5,000mg (5グラム) |
上記の通り今までの研究報告では、コラーゲンペプチドの摂取量は1日5,000mgから10,000mgでプラスの作用が認められています。
食品の種類 | 食品中のコラーゲン量(mg/g) | コラーゲンあたりのペプチド量(μg/g) | |
---|---|---|---|
P-O | O-G | ||
手羽先・皮(生) | 23.7 | 28.1 | - |
サムゲタンスープ | 33.1 | 22.1 | 2.0 |
フカヒレスープ | 25.0 | 21.4 | 1.6 |
豚骨ラーメンスープ | 21.6 | 44.2 | 10.3 |
鶏がらスープ | 31.6 | 92.4 | 34.9 |
コラーゲンペプチド 粉末 |
900.0 | 135.0 | 4,700.0 |
※P-O:プロリン-ヒドロキシプロリン、O-G:ヒドロキシプロリン-グリシン
上記の食品ごとのコラーゲンペプチド量を見ると、コラーゲンペプチドを食品から1日5,000mg~10,000mg摂取するのは大変難しい事が分かります。
コラーゲン年齢が衰え、コラーゲンが減少するという20~25歳ごろから、サプリメントやコラーゲンドリンクを摂取することで、コラーゲンペプチドを上手く補っていきたいですね^^
アレルギーについて
コラーゲンペプチドは、ゼラチン由来ですので、ゼラチンアレルギーの対象となります。
また、コラーゲン製品にコラーゲンと共に配合されていることの多い「グルコサミン」はエビ・カニアレルギーの対象となります。
ゼラチンアレルギーやえび・かにアレルギーを持つ方は飲用すると危険ですから控えましょう。
コラーゲンペプチドの効果
コラーゲンペプチドを飲むことで、細胞を活性化させ、新陳代謝を促進させることにより潤いを高める働きをしてくれたり、肌の弾力性をアップさせたり・・と様々な美肌効果を実感できます。
コラーゲン/コラーゲンペプチドの効果についてはコラーゲンの効果にまとめてあります。
コラーゲンペプチドの効果を証明するために、今現在も様々な研究が行われています。最近では髭のハリやコシをアップさせるなんて効果もあることが分かったそうです。
これからもコラーゲンの秘められた効果が続々と証明されていくことと思います^^