体のたんぱく質のうち、3分の1がコラーゲン!
コラーゲンブームが起こったのが2003年ごろ。今ではすっかり重要な美容成分というイメージが定着しているコラーゲンですが、この「コラーゲン」って一体何なのか?ということを知っている人は少ないのではないでしょうか。
コラーゲンの正体は、たんぱく質の一種です。たんぱく質は健康な体づくりに欠かせない栄養素で、名前を知らない人はいないと思います。このたんぱく質は、人間の体重の約20%を占めています。
この20%のたんぱく質のうち、コラーゲンの割合はどのくらいなのかというと、なんと約30%!体重が50kgの人でコラーゲンは3kg、体重が60kgの人ではコラーゲンは3.6kgということになります。コラーゲンってそんなに体に多いんだ?と想像以上の量ですよね。
では、いったい体のどこにコラーゲンがあるのでしょうか?人間の体の中で、一番コラーゲンが多いのは皮膚です。体にある全てのコラーゲン量の約40%が皮膚にあると言われます。
そしてその皮膚だけみていうと、皮膚から水分を除いた残り70%がコラーゲンだと言われています。骨や軟骨が次にコラーゲン量が多く、そのほか内臓や血管など全身にコラーゲンは存在しています。
◆コラーゲンはたんぱく質の一種である。
◆たんぱく質のおよそ3分の1がコラーゲンといわれ、皮膚に一番多い。
◆皮膚から水分を除いた残り70%はコラーゲンである。
肌の輝きを消すのは、コラーゲン不足&コラーゲンの衰えが原因
コラーゲンは、繊維の網目をつくって体の構造を支えています。この繊維を、コラーゲン線維と言います。コラーゲン線維は皮膚(真皮)を支えて、組織の水分を保ったり柔軟性や弾力性を与えたりする働きをしています。
お肌の表面をよくみてみると、しわや凹凸、毛穴の開きや汚れなどが気になる人も多いと思いますが、こういった表皮のトラブルは表面の皮膚が原因で起こっているものではなく、表皮の下にある真皮のコラーゲン層の状態によって起こっているものです。
コラーゲンが充実していて、水分の保持量が優れていると、その上に乗っている表皮はハリがあり弾力のある、ぷるぷるの肌に保つ事ができます。
コラーゲンは加齢と共に性質が変化して、繊維が堅くなり保水性も低下してしまいます。コラーゲンが歳をとったり少なくなると、肌の水分量が低下し乾燥肌をもたらし・・、結果シワの原因にもなりますし、ハリがなくなりたるみの原因にもなります。お肌の曲がり角は25歳から、とよく言われますがコラーゲンも25歳をめどに低下する(20歳と書かれている文献も有り)と言われています。(関連記事:何歳から飲むべき?)
◆コラーゲンは美肌にはかかせないものである。
◆コラーゲン不足になると、乾燥・シワ・たるみ・ハリがなくなる。
◆コラーゲン低下は20~25歳ごろより起こり始める
動物性コラーゲンと植物性コラーゲン
コラーゲン商品の中によくみられる、「動物性コラーゲン配合」なんていう文字。コラーゲンの種類と効果でも詳しく述べていますが、そもそもコラーゲンとは動物の体内にだけあるたんぱく質のひとつなので、植物や海藻には存在しません。
「海藻類から抽出したコラーゲン」なんていうコラーゲンサプリやドリンクは、存在することがおかしいので、注意が必要です。
では、動物性コラーゲンにはどのような種類があるのでしょうか。コラーゲンの原料として使われているものをまとめてみました。
種類 | 何に使われているか |
---|---|
牛の真皮 | コラーゲン・ゼラチン |
動物の骨 | 無機質除去したのち、ゼラチンに |
豚の真皮 | コラーゲン・ゼラチン |
サメの真皮 | コラーゲン・ゼラチン |
ひれ | 中華食材として |
サケの真皮 | コラーゲン・ゼラチン |
マグロの真皮 | コラーゲン・ゼラチン |
イワシのうろこ | 無機質除去したのち、コラーゲン・ゼラチン |
鶏の真皮 | コラーゲン・ゼラチン |
動物の真皮層部分が原料として使われることが多く、この部分によるコラーゲンは不純物が少なく安心です。皮以外では、骨もコラーゲンの原料として使われますが、性質上水溶性コラーゲンとしては使われず、ゼラチンの原料として使われています。
以前の美容用コラーゲン商品は、豚由来のコラーゲンが多かったのですが、最近の流行りはフィッシュコラーゲン※海洋性コラーゲンともいうです。(関連記事:フィッシュコラーゲンとは?豚コラーゲンとの違い)
フィッシュコラーゲンは豚コラーゲンと比べて非常に溶けやすく、固まりにくいということで、コラーゲンブームが起こった2003年ごろより新しいコラーゲン原料として注目を集めています。
私たち3人が選んだ総合No.1コラーゲンである、富士フィルムのアスタリフトドリンクコラーゲン10000も魚由来のコラーゲンを使用しています。
フィッシュコラーゲンは主として魚の真皮とウロコ由来のものが多く、コラーゲンに使われる魚の種類はサメが最も多いです。他にはマグロ、サケ、イワシもコラーゲン原料となっています。
※海藻類の粘質物を「海洋性コラーゲン」というものがあるそうなんですが、先に述べた通りコラーゲンは動物の体内にしかありません。純粋な本当のコラーゲンとは無関係なので注意※